月の上部タンジェントアーク
月の周りを囲む月暈(つきかさ)が見えることはしばしばありますが、それよりも上部タンジェントアークの方がよく目立つ夜でした。明るい光の部分が月、その上で伏せたお皿のように広がる光の部分がそれです。
内暈に接するように現れる上部タンジェントアークは、太陽ないしは月の高度によって形を変えるのが特徴です。低ければV字型になり、高くなるとこのように内暈にかぶさるような弓なりの形になります。
その少し上方にある光点は、うしかい座の一等星アークトゥルスです。
【撮影時間帯】2023年5月4日 23:30頃(月高度約45度、月齢14.4)
【月の上部タンジェントアークとしての見事さ】★★★★☆(写真でわかる色味)
【場所】島根県大田市
【カメラ】FUJIFILM X70
※大気光学現象についてはこちらもどうぞ。
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