夏の終わりの天の川

8月も終わりころになると、宵の空に見えていたさそり座も早々に地平線の向こうへ姿を隠していきます。山影に隠れそうなのは蠍の心臓、一等星のアンタレス。後を追うようにいて座も。いて座の一部分は星を結ぶと やかん のような形になるので、西洋ではティーポットと呼ばれている星空の目印があります。

このあたりは私たちの銀河系の中心方向となり、天の川が一番濃く見えます。朝晩が冷え込むようになったので、温かい飲み物をそそぐティーポットとすれば、立ち上る湯気のよう。

あたりにはたくさんの星雲、星団も確認できます。Mとつくのは、フランスのシャルル・メシエが作ったカタログに載っているもので、双眼鏡でも見えるものが多くあります。星が集まった星団、ガスが光って見える星雲など、コンパクトデジタルカメラでも十分写ります。


※散開星団:M6,M7,M11,M25

 散開星団+散光星雲:M16,M17

 散光星雲:M8

 球状星団:M4


【2022年8月28日21時40分頃・島根県大田市  ISO3200相当 露出10秒 FUJIFILM X70】

一夜語(ひとよがたり)

プラネタリウム 一夜語 -ひとよがたり‐ 投影情報

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